ホーム
> 小谷の250字
> 2015年8月(31)
<<
埜田登茂子さんに捧ぐ
>>
2015/8/8(Sat)
荻原と萩原。よく読み間違いや書き間違いを誘う苗字である。これなどはヘンが違うからまだ識別は簡単だけれど、アベさんには本当に困る。首相は安倍、読売ジャイアンツの選手は阿部、吉野家の会長は安部、「天の原」の有名な歌を詠んだ平安の才人は阿倍。ややこしいことこの上ない。カワイさんに至っては河合も川合も河井も知り合いにいるけれど、さて誰がどの字だったか。
イトウさんにも時おり伊東さんがいたり、サトウさんも実は佐東さんだったり。佐佐木、芝田、桝田、誉田、埜田なんてほぼいじわるクイズの領域だと思う。
小谷隆
<<
午後とは何か
>>
2015/8/8(Sat)
「午後にはできると思います」
印刷物のゲラを待っていたとき、デザイナーのその言葉に、僕はてっきり午後2時か3時には出来上がるものと勝手に想像していた。しかし待てど暮らせど連絡はなく、ゲラが届いたのは午後7時過ぎのことだった。
なるほど、7時も確かに「午後」ではある。しかしそれならたとえば「夕方」とでも言うべきではなかったか。少なくとも僕の中で「午後」というのは正午からそれほど遠くない時間であって、4時を過ぎたらほぼ「夕方」である。
もちろん、午後何時かを確認しなかった僕が悪いのだけれど。
小谷隆
<<
スポーツは関節力
>>
2015/8/9(Sun)
こないだテレビで素人の中年男性が野球の始球式の球を投じたシーンを観ていて、やはりプロは関節の可動域がまったく違うと痛感した。
たとえば腕のテークバックでは、素人はほぼ身体の横から投げ下ろしがスタートしているのに対し、プロの投手は肘を背中に触れそうなほど引いてそこから始動している。
プロのアスリートというのはこんなふうに関節の可動域を最大限に使ってダイナミックな動作を実現している。筋力強化もさることながら、関節の可動域を広げることも運動能力の向上には欠かせない要素であるようだ。
小谷隆