ホーム > 小谷の250字 > 2015年6月(30)


<< 学歴フィルターに一理あり >>


2015/6/4(Thu)

 ゆうちょ銀行が「学歴フィルター」をかけたとネットで一部の就活生が騒いでいる。学歴で人を見るのは不公平だと。
 性別や出身地ならともかく、学歴で選別するのには一理あると個人的には思う。なぜなら学歴はたいていが努力の成果だからだ。その大学に入れるほど勉強した、つまりはある目標に対してそれだけの努力をする素養があると判断できるからである。
 もちろん学歴だけでなく、努力の成果がわかるものなら価値はある。スポーツでもボランティアでも。
 異論があるなら学歴にまさる努力の成果を示してもらいたい。
小谷隆


<< 染め替えという慈悲 >>


2015/6/5(Fri)

 あまりよく知られていないけれど、日本には染め替えという伝統がある。汚れたり色褪せたりした衣類を黒く染め替えることでリユースしようという習慣だ。京都には何軒もそういう専門店がある。
 まことに黒とは偉大な色だ。あらゆる光を吸収するその闇は白も赤も青も呑み込んでしまう。あらゆる罪を赦す仏の大慈悲のようでもある。漆黒染めが仏閣のひしめく京都で発展したというのも、黒という色のそんな神秘性と無関係ではないだろう。
 不慮の粗相で着られなくなった大切な一枚があるなら、ぜひ染め替えという慈悲を。
小谷隆


<< 中華アプリというリスク >>


2015/6/6(Sat)

 あちこちで紹介されているスマホの無料アプリ。これほどの中身で無料とはずいぶん気前のいい会社もあるものだとつい感心してしまいそうになるけれど、やはりタダより高いものはない。知らないうちに見返りを取られていることを知るべきだろう。
 殊に提供元が中国企業の場合はよほど注意した方がいい。アドレス帳などプライバシーに関わる部分へのアクセスは絶対にさせてはならないし、入力系などもってのほかだ。
 もっとも、AppleやGoogleにしてもそのあたりはまったく信用ならないのだけれど。
小谷隆


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