ホーム > 小谷の250字 > 2015年11月(29)


<< 女の再婚禁止期間はなくなるのか >>


2015/11/4(Wed)

 女性は離婚後6ヶ月再婚できないと定めた民法は違憲だという裁判が最高裁で争われている。離婚直後に女性が妊娠した場合に父親が誰かで争いが起きないようにと明治時代に定められた法律だ。
 父親などDNA鑑定ですぐにわかるじゃないかという原告の女性の主張はもっとも。じっさいDNA判定なんて2万円未満でもできるらしい。
 しかしこれまで国が主張してきたように、父親が定まるまでに子供の被る不利益を考慮すると現行の法にまだ分があるのかもしれない。もちろん6ヶ月というのはいささか長過ぎる気がするけれど。
小谷隆


<< 郷愁と恋心 >>


2015/11/5(Thu)

 さほど美人とも言えないのになぜか気になる女の子がいた。昔の職場でのことだ。よく言えば清楚、ありていに言えば地味。それでもその顔かたちにそこはかとなく惹かれていた。
 何か強い縁さえ感じる。時に懐かしい感情にも近い想いがこみ上げてくる。しかしそれがいったい何なのかを悟ったのは彼女が寿退社してからずいぶん経った後のことだった。
 何の気なしに旧いアルバムを整理していた時、若い頃の母が彼女とそっくりであることに気づいたのである。
 郷愁と表裏一体の恋心だったとは。思い出すたびに頬が熱くなる。
小谷隆


<< 毛玉取りの奥義 >>


2015/11/6(Fri)

 材質のいい服ほど傷みが早い。毛織物というのはどうしても毛玉が出る宿命にある。ただしきちんと手入れをすれば長持ちする。だてに高いだけではないのだ。
 世の中には毛玉取り機というものがある。アマゾンで眺めてみるだけでもピンキリだけれど、安いものはすぐにガタがくる。
 かといって高いものを買うまでもない。毛玉取り機といってもしょせんは肌を傷つけずに髭を剃るシェーバーと原理は同じなのだ。
 電気カミソリでなくともT字型のカミソリで十分。試してみたらあら不思議。服地を傷つけずにちゃんと毛玉が取れる。
小谷隆


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