ホーム > 小谷の250字 > 2015年7月(31)


<< 暴力団殲滅の後に来るもの >>


2015/7/1(Wed)

 警察庁長官が暴力団の壊滅について並々ならぬ意欲を表明した。組織のトップを極刑に追い込んで二度と組に戻れないようにして、恐怖による内部支配を崩していくというのだけれど、昔から警察とヤクザの蜜月の関係が噂されているし、どこまで本音なのかは未知数だ。
 なるほど警察の努力で「荒っぽい犯罪」は減ってきているのかもしれないけれど、ある意味、「裏の警察」として犯罪を統制してきた暴力団の支配力が弱まることで、他の勢力が勢いづいてしまったら元も子もない。
 海外マフィアは日本のヤクザより厄介なのだから。
小谷隆


<< 足だけで球宴に >>


2015/7/2(Thu)

 落合政権のドラゴンズで「代打、川相」がコールされるとファンが沸き立った。ほぼ100%、送りバント。それでもスタンドからは川相に惜しみない拍手と歓声を送った。
 今どきなら読売の「代走、鈴木」か。この人を塁に置いたとき、対戦チームのファンは二つ先の塁まで覚悟する。プロ野球ファンなら誰もが認める足の職人だ。
 その鈴木も37歳。今やベテラン中のベテランながら、その足は衰えるどころかさらに磨きがかかっている。
 彼を球宴に選出した原監督の粋な計らいに、プロ野球ファンはみな敬意を評しているだろう。
小谷隆


<< 「市民団体」という隠れ蓑 >>


2015/7/3(Fri)

「普通の学生団体」を名乗る団体を民青の全国委員長が先導していた件がネットで拡散していた。ここに限ったことではない。アルバイトの人権を守ると謳う首都圏青年ユニオンも共産党と表裏一体である。
 特定政党と市民団体が密接な関係を持つことは別に構わない。目指すものが同じなら共闘するのはむしろ当然だと思う。
 しかし巧妙に党の名を伏せてメディアを利用するのは卑怯千万である。新聞の社会部もそれをわかっていながら、「庶民の味方」を標榜するためにそうした隠れ蓑団体の上っ面を利用するのはいかがなものか。
小谷隆


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