ホーム > 小谷の250字 > 2015年9月(29)


<< 体力と回復力 >>


2015/9/4(Fri)

 人間、気力があれば体力の限界まで挑むことはできる。しかしそこまで自分を追い込むと、回復力の方がついてこない。
 年齢を重ねるにしたがって、体力より先に回復力が落ちてくる。そこに気づかない人が多い。なまじ中途半端な体力が残っているためについつい無理をしてしまう。気力が充実していると回復不能な線まで自分を追い詰めている。これを俗に年寄りの冷や水ともいう。
 四十を過ぎたら体力よりも回復力が大切。翌日になったら立てなくなるような無理は言語道断。多少の余力を残してこそ回復にエネルギーを使えるのである。
小谷隆


<< 考える時間 >>


2015/9/5(Sat)

 人は1日のうちに6万のことを考えるらしい。しかしその大半はおよそ「考える」こととは程遠く、雑多な思念が往来しているにすぎない。
 しかもそうした思念のほとんどは昨日の繰り返しである。実質的に今日や未来のことを考える時間はほんの数分しかない。つまり我々の多くは、未来思考を担う前頭葉をほぼ持て余していて、他の動物と大差ない脳の使い方をしているのである。
 人類に与えられた最高の武器である前頭葉をフルに活用できるかどうか。夢が叶う人とそうでない人の差はこの辺りにあるのかもしれない。
小谷隆


<< 熱中症とは何だったのか >>


2015/9/6(Sun)

 今年は猛暑で年寄りがバタバタと倒れた。熱中症だというのだけれど、水分はともかく塩分が足りていたのか気になるところだ。
 およそ医者は栄養学に疎く、馬鹿の一つ覚えのように塩分を控えろと教える。そうやって減塩生活を送る人々はこの猛暑で大汗をかいても決して塩分を補おうとはしなかっただろう。
 ちなみに僕は高血圧を指摘されても塩分を減らす努力はいっさいしていない。そもそも塩分は血圧を上げるのではなく、降圧剤を効きにくくするだけなのだから。
 医者ももう少しきちんと栄養学を学んでほしい。
小谷隆


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