ホーム > 小谷の250字 > 2015年4月(28)


<< 感じる脳と考える脳 >>


2015/4/4(Sat)

 感じて行動するか、考えて行動するか。どちらが正しいということではない。それは求める結果による。
 無難な答がほしいなら考えるに限る。過去の経験値など既存の知識の範疇で物事を収めたいなら、考えて結論を出すことだ。それは左脳の仕事である。
 しかし、これまでにない斬新な発想がほしいなら、決して考えてはならない。既存の知識にがんじがらめの左脳には仕事をさせないことだ。
 常識の思考回路である左脳から新しい知識は何も出てこない。斬新なアイデアは浮かぶものであり、考えて到達するものではないのである。
小谷隆


<< マタハラの実相 >>


2015/4/5(Sun)

 マタハラという言葉にはずっと違和感を抱いている。職場は妊婦に冷たいというのだけれど、みんながみんな本当にそうなのか。僕の周囲について言うと、マタハラ云々と大騒ぎする人に限って、チャンスがあれば追い出したいと周囲が密かに願うような人だった。
 妊娠中や産休明けの待遇云々はしょせんその人の個人的な資質の問題だというのが僕の拙い経験値である。日常から周囲と良好な人間関係を築き、妊娠中も遺漏なく仕事をこなし、しっかりと産休の引き継ぎをしていった人は、その復帰を周囲が指折り待っているものだ。
小谷隆


<< 性格の不一致 >>


2015/4/6(Mon)

 懇ろだったはずの男女がこじれる原因の上位に「性格の不一致」というものがある。価値観の相違ともいう。
 しかし考えてみればおかしな理由だ。60億の人間がいれば60億通りの性格と価値観があるのは当然のこと。まして最初から男女という根本的な差異に隔てられている同士で、性格や価値観など一致するはずもない。
 そんな同士がうまくいくかどうかは、ひとえに相手の大切にしているものを尊重できるかどうかにかかっている。関係がこじれる原因は不一致そのものではない。相容れない価値観に対する不寛容さなのである。
小谷隆


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