ホーム > 小谷の250字 > 2015年3月(31)


<< ここが嫌い、は自分の鏡 >>


2015/3/4(Wed)

 人の本性を知りたいなら、どんな人間が嫌いかその人に訊ねてみるといい。こういう人間が嫌いだという人物像は、おそらくそう話している当人の人物像とほぼ一致している。
 誰かのここが嫌いという部分は、ほとんどの場合、実は自分自身も持ち合わせている部分だ。人は自分のいやな部分を他人の中に見て、そこが嫌いになるのである。
 傲慢な人が嫌いと言う人は間違いなく自分自身が傲慢だ。そんなことはない、自分は傲慢じゃないと全力で否定しているそこのあなた。その姿勢にそもそも謙虚さがないと思うのだけれど。
小谷隆


<< 8500人の危機 >>


2015/3/5(Thu)

 アメリカ中央軍の司令官によれば、過激派組織ISに対する軍事作戦で米軍が中心となった有志連合がISの戦闘員8500人以上を殺害したという。下院の軍事委員会での証言だ。このニュースは世界に飛んだ。もちろんIS幹部の耳にも届いたことだろう。
 これを聞いたISがどういう行動に出るか想像に難くない。間違いなく「目には目を」の応戦である。彼らもまた、「米国人8500人を殺した」という声明を発表できるようなテロ行為に及ぶのは火を見るより明らかだ。
 まったくもって不用意な発言だと思う。近々、アメリカで何かが起こる。
小谷隆


<< 容疑者少年の実名報道は許されるか >>


2015/3/6(Fri)

 週刊誌が川崎の中学生殺人事件の容疑者の実名と顔写真を掲載した。おそらくこれには賛同する声も少なくないだろう。もっと晒してやれと。
 僕も心情的には理解できる。しかし、共感するということと、実際にやっていいかどうかは別問題だ。仮に容疑者を殺した暴漢がいたら、心情としては多くの人が共感するのだろうけど、それはただの犯罪でしかない。
 過剰なほど少年を保護する現行の少年法に異議があるとしても、法律は法律である。まともな大人がすべきことはその法律の改正を促すことであって、法律を破ることではない。
小谷隆


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