2015/9/3(Thu)
「騒がれて迷惑なので取り下げた」というデザイナー。「判断する立場」でないという組織委員会。「一般国民にわかりにくい」からと説明する審査委員会。
東京五輪のエンブレム盗作疑惑騒動は作者がデザインを取り下げるという事態にまで発展した。このエンブレムを使うことを前提に印刷物や備品などすでにけっこうな公金が使われてきただけに、その損害は莫大なものになるだろうけれど、渦中の人々はそれぞれ賠償責任を巧みに回避した印象がある。
次のデザインが決まる頃には蒸し返されるにせよ、この問題は幕引きの印象が強い。
小谷隆