ホーム > 小谷の250字 > 一覧表示800号以前はこちら

<< 小谷の250字 >>


2015/12/19(Sat) - ブログへ移動
" 

こちらに移動しました。

"

小谷隆
2015/12/18(Fri) - 立て、進次郎
 小泉進次郎が吠えた。1千万人以上にのぼる低所得層の高齢者に一律3万円を給付する一方、子育て給付金を廃止するという流れに、「選挙対策」「若者切り捨てだ」と不満をぶちまけた。
 なるほど、最も確実に投票所に足を運ぶ人々が歓ぶ政治というのが今の政権の目指すところのようだ。少子化対策を急ぐべき時期に目先の選挙のためのバラマキを再優先するこの姿勢を前にして、僕にとっては与党支持をやめる条件がほぼ整った。
 今こそ進次郎くんが志のある若手議員だけで新党を結成し、新しい日本を構想するときだと思う。

小谷隆
2015/12/17(Thu) - 雪を乞う文明の中で
 冬至も近いころになってようやく冬らしい寒さを感じるようになった昨今。雪だよりも乏しく、このままでは雪のないまま年を越すことになるスキー場も多いことだろう。
 雨乞いは歴史的にも様々に伝説が語られているけれど、雪乞いというのは聞いたことがない。文明が雪を遊びの道具にしてしまうまで、それは決して乞うものではなくむしろ忌み嫌うものだった。
 そんなふうに、今は災害の象徴でしかない台風もいずれは有難い季節の使節になるのかもしれない。台風を待ち望む文明とはいかなるものなのか、長生きして確かめてみたい。

小谷隆
2015/12/16(Wed) - 「熟」の年
 世間様の今年の漢字が「安」ならば、僕のそれは「熟」だったかもしれない。派手なことはしなかったけれど、それなりにいろんな面で熟考し、熟練し、自分を熟成させてきた一年だったと思う。
 熟すというのは何かしらの酵母を得て発酵し、そこから新たな香味が生まれてくることだと理解している。そういう意味では、世界観をがらりと変えるということが酵母になって、これまでに感じたことのないような幸福感が醸成されてきた。
 もう残りの人生は余生と呼ぶほどの長さしかないけれど、それを幸せに生きていける自信はついた。

小谷隆
2015/12/15(Tue) - 安い世の中
 今年の漢字は「安」。そのココロは安保の「安」なのだそうだ。2位が「爆」で3位が「戦」という字だったから、何だかきな臭い世相である。
 あるいは円「安」や、政府の思惑とは裏腹にしつこく続くデフレによる物価「安」も影響したのだろうか。原油も安いままだ。昨今の「安」倍政権による消費税軽減税率の「安」易な線引きにもこの字が見え隠れする。
 残すところあと半月となった2015年。せめて「安」穏な社会であってほしい。こちらは「安」酒でも喰らって紅白歌合戦の「安」っぽい歌で年を越すことにする。

小谷隆
2015/12/14(Mon) - 羽生の軌跡
 羽生結弦の世界最高点更新に沸いた男子フィギュアスケート。その演技は異次元と称されるのだけれど、それは門外漢のど素人にもよくわかる。何しろあらゆる動きが危なげなく、他の選手のときに感じるある種のハラハラ感とは違う、次は何をしでかしてくれるのかという期待感のドキドキに包まれるのである。
 それは物理的にはたぶん彼の描く軌跡の安定感にも表れている。もともとフィギュアスケートはスケーターの描く軌跡の美しさを競うものだったそうだけれど、羽生はそういう基本的な部分を本当に大切にしてきたのだと思う。

小谷隆
2015/12/13(Sun) - 不眠は一日で治る
最近よく眠れる。かつて寝つきが悪くて眠剤を処方してもらっていたのは何だったのかと思う。
 3時間おき、あるいは90分おきに目覚める悪い癖もなくなった。今は最短でも4時間半、たいていは6時間ずっと目が覚めなくなった。
 秘訣はたった二つ。風呂とストレッチである。
 本当に単純な話だ。これまでシャワーで済ませていた風呂を、長く浴槽に浸かるようにした。これで血行がよくなる。さらに寝る前のストレッチでもう一段血行が改善する。
 半ば被害妄想のように不眠を嘆く人は今夜からこれを実践してみたらどうか。

小谷隆
2015/12/12(Sat) - 企もう
 企もう。夢があるならそれに向かって。起業家になりたいなら商売のアイデアを日々一つでも刻もう。芸術家になりたいなら作品の欠片でも残そう。
 病に伏して身体が動かない日でも、念じることならできる。打ちしがれて前を向けない日でも、足元を眺めながら畜生の一言ぐらいは口にできる。
 大切なのは行動し続けること。何もしない日を作らないこと。今日この日に何をしたと言えない日を過ごさないこと。
 今日、夢のために何をしたか。それを自分に問いかけるだけでもいい。それだけであなたは夢に一歩近づいている。

小谷隆
2015/12/11(Fri) - プライドは痴呆へのパスポート
 プライドの高い人間は、自分の専門外のことであってもその道のプロをなめてかかる。会社員でありながら自分の方がどこそこの監督より野球を知っていると嘯いたり、人付き合いのコツを説いたベストセラー本を、自分の方が人生の先輩だと頭ごなしに貶したりする。
 そういう人に限って読書はほとんどしない。そのくせ新聞や雑誌、テレビやネットのニュースで耳年増になり、あらゆることを表層的に捉えてわかった気になっている。
 受け入れて考えるという脳の最も大事な機能を放棄したこの手の人々は、たぶん痴呆になるのも早い。

小谷隆
2015/12/10(Thu) - Appleの迷走?
 iPad miniを使う機会が減った。へたをすると2週間ぐらい開けないこともある。自分だけかと思ったら、周囲のiPadユーザーの多くが実際そうだった。
 そもそもiPadの存在価値は大きな画面でストレスなく細かい作業ができることにあった。しかしiPhone6が世に出てからというもの、その画面の大きさはiPadの優越性を大いに損なった。ほとんどの作業がiPhone上でストレスなく行えるのだから。
 さて、スティーブ=ジョブスはどんなiPhone7を遺したのか。6より大きなスマホはもう要らない。

小谷隆

800号以前はこちら
- 01 -